便秘は、 一般的に“3日以上便が出ていない状態”と言われています。
個人差はありますが、3日間排便がないと、体の不調が現れる場合が多いよう。
これは単にお腹の張りや腹痛ばかりでなく、
- 食欲不振
- 吐き気
- 口臭
- 肌のくすみ
- ニキビ
- 肩こり
- 頭痛
- 冷え
- 不眠
など実に様々。
できることなら体に不調が現れる前に、スッキリ便秘を解消したいものです。
そこで今回は「すぐに便秘を解消したい!」という人のための即効性のある便秘解消法をご紹介。
ここで紹介する便秘解消法を実践すれば、翌朝にはすぐ出るかも!?
目次
便秘薬に頼る前に!今すぐ出したいときに試せる方法
便秘でお腹の張りや腹痛、食欲不振に悩まされると「今すぐ出したい!」と誰もが思うはず。
そして、手っ取り早い手段として市販の便秘薬に頼る人も少なくないと思います。
でも、便秘薬を使用するのは少し待ってください!実は、便秘薬を飲むことによって、便秘を悪化させたり慢性化させてしまう場合があるんです。
食べた物が消化され便として排出されるためには、まず小腸が食べ物の栄養を吸収し、大腸が水分を吸収して排出しやすい便に変換させます。
ある程度の便が溜まってくると、脳に「便を出しなさい!」と便意を促す信号を送り、この信号を受け取った脳が、腸や肛門を動かして排便を促す。
このような一連の過程を経て、便が体外に出される仕組みになっています。
便秘薬には様々な種類がありますが、中には腸に強力な刺激を与えて腸の動きを活性化させ、無理に便を押し出すというものもあります。
これは、脳の指令で腸の働きを強める過程を飛ばし強制的に便を出しているため、腸内環境が乱れている人や慢性的な便秘が続いている場合、あくまでも応急措置であって根本的な解決にはなりません。また、便秘の度に薬に頼っていると、腸は薬の刺激に慣れてやがて鈍感になってしまいます。そうなると、より強い刺激を受けなければ腸が反応しなくなってしまい、自然な形で排便するのがますます難しくなってしまう場合もあるんです。
また、便秘薬には、
- 腹痛
- けいれん
- 動機
- むくみ
といった副作用が起こる可能性もあるとされています。
便秘の症状や体の不調を取り除くために便秘薬を使っても、逆に副作用に悩まされるのであれば意味がありません。
そのため便秘薬を使用するかどうかは、慎重に判断しなければなりません。
今すぐ出したいときに効果がある方法
とは言っても、腸に溜まってしまった便はすぐにでも出したい!のが本音。
そこで、便秘薬に代わる即効性のある便秘解消法をいくつか紹介します。
⑴つま先立ち運動
便秘と大きく関係しているのが、腸の働き。
便秘体質の人は、うまく腸が働いていないケースが多くみられます。
そのため、適度な運動で筋力をつけることが大切と言われていますが、仕事に育児、家事など日々の生活だけでも大変なのに、運動までしなさいって、なかなか大変ですよね!
そこでオススメしたいのが、家事をしながら、または歯を磨きながらでもできるつま先立ち運動です。
【つま先立ち運動のやり方】
②おへその下に力を入れ、お尻の穴をキュッと締めながら、踵を上げ、つま先立ちをする。
※この時、限界までかかとを上げてください。
③そのまま5分間同じ体勢をキープする。
この運動を朝・夜1回ずつするだけで、便秘解消に直結するんだとか!なんだか信じられませんよね。
でも、実はちゃんとした理由があるんです。
ふくらはぎは、下半身に運ばれた血液やリンパ液を、ふくらはぎの筋力によって上に押し上げる役割を持っていて、「第二の心臓」とも言われています。
さほど目立つ筋肉ではないものの、ふくらはぎには強力なポンプの役割があるんです。
普段から運動をしている人は、この第二の心臓も正常に機能していますが、運動をあまりしていないという人は、この第二の心臓も弱まっている可能性大。
つま先立ち運動をすることで、普段あまり使うことのないふくらはぎの筋肉が働き、結果、血行が促進され、腸の動きも活発になるんです。
通常、運動やエクササイズで便秘を解消したい場合、毎日継続することが大切と言われますが、このつま先立ち運動は、早い人で5分後にはトイレに駆け込むという人も。
もちろん個人差はありますが、即効性が期待できる便秘解消法と言えます。
⑵便秘に効く水の飲み方で、すぐ出す!
食生活の乱れは直しても、見落としがちなのは水分不足。
毎日スッキリできる快便体質を得るためには、1日1.5~2リットルの水分補給が必要と言われています。
でも、この量をきちんと飲めている人って結構少ないんです。
また、飲むタイミングや飲み方を変えることで、便秘解消効果をグンと高めることができます。
☆水を飲んで便秘解消するポイント1
まずは起床後すぐに水を飲みましょう。
そうすることによって休んでいた胃や腸に刺激を与え、動きを活発にすることができます。
人は就寝中にも汗をかいているため、起床時の体は意外にもカラカラの状態。その点でも理にかなっています。
☆水を飲んで便秘解消するポイント2
便秘解消に効果的と言われる不溶性食物繊維は、たくさんの水分を吸収して膨らむという性質があります。
そのため、食事の際も、水分を多めに補給するのがポイント。
たくさんの水分を吸収して膨らんだ食物繊維は、腸壁を刺激して、スムーズな排便を促すことができます。
☆水を飲んで便秘解消するポイント3
「私は十分に水分を補給している」という人の中に、コーヒーやお茶をよく飲むという人はいませんか?
これらのカフェインを含む飲み物には利尿作用があり、体内の水分を尿として排出する作用があります。
そのため、コーヒーやお茶を頻繁に飲んでいると、かえって水分不足の状態になってしまう場合も。
そのため、水分補給の基本は、常温の水・白湯・炭酸水にして、“コーヒーやお茶はたまに飲む”程度にしておきましょう。
普段の生活から便秘にならないよう気をつけること
ここまでは、溜まった便をすぐに出す方法を紹介してきましたが、やはり1番大切なのは、日ごろから便秘にならないよう気を付けること。
そのためには、下の様なことに気を付けて生活するとよいでしょう。
⑴食事の内容に気を付ける
便秘にならないための食事とは、便秘によいとされる食品ばかりを食べることではなく、色んな食材をバランスよく摂ることが基本です。
その中で、食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖は積極的に摂り入れましょう。
⑵規則正しい生活を送る
腸のゴールデンタイムは22時~翌2時。
この時間に眠っているのが理想です。仕事などでなかなか早く眠れないという人は、腸の働きがピークになる0時までには寝ることを目標にしてください。
また、いつも決まった時間に寝て決まった時間に起きることで、体内リズムが整い、便も決まった時間に出やすくなります。
⑶ストレスを溜めない
臓器の中で最もデリケートと言われる腸は、とてもストレスを感じ取りやすいと言われています。
ストレスを受けると、腸の働きが鈍くなったり、逆に過敏になりすぎて下痢になってしまう場合も。
そのため、日ごろからストレスを溜めない工夫も大切です。
いかがでしたか?
わずか5分のつま先立ち運動や、水分の摂り方を変えるだけですぐに便秘が解消されるなんて驚きですよね!
便秘の種類によって効果の有無はあるかもしれませんが、「今すぐ出したい!」と言う人は、ぜひ試してみてくださいね!