便秘は病院に行くべき?!治療法や検査方法を通院前にチェック!      

今回は病院で受診した方がよい目安や、実際に病院でどのような検査・治療が行われるのかについて、詳しくお伝えします。

当サイトでは様々な便秘解消法を紹介していますが、便秘に効果的と言われる食品を食べ、生活習慣を正し、運動も始めたのに解消されない…

と深刻な便秘で悩んでいる方もいるかもしれません。

慢性便秘は病院に行った方がいいかも?癖になる前に直すのが一番

たかが便秘と考えている人もいれませんが、長い間便秘を放置していると、大腸がんを引き起こしたり、その他体の不調を引き起こす原因となってしまいます。

そのため、食生活や生活習慣などを見直しても便秘が改善されず慢性化している場合は、一度病院を受診した方がよいでしょう。

目安としては、1週間ずっと排便がない場合は診てもらった方が良いと言われます。

ただ、これはあくまでも目安。

腸の長さ・太さは人それぞれ異なるため、1週間出なくても大丈夫な人もいれば、3日で耐え難い腹痛を感じる人もいます。

そのため体の不調で日常生活に支障が出た場合は、1週間経っていなくても一度受診してみることをおすすめします。

「いざ病院に行こう!」と思っても、一体何科を受診すればよいのか迷ってしまう人も多いかもしれませんが、便秘を見てもらえる病院は、一般的に下のような科があります。

◎消化器内科
◎内科
◎胃腸科(胃腸内科)
◎肛門科
◎便秘外来

通常、上記の科で検査をしてもらえます。

しかし消化器内科の場合は胃や腸の病気を治療することが主な仕事内容となるため、腸に目立った病気がなく便秘のみの症状の場合、専門的な治療を行わない病院がほとんどなんだとか。

そのため、きちんと便秘を改善したいと思う場合、胃腸科(胃腸内科)や便秘外来を受診した方がよいでしょう。

中でも便秘外来は便秘の専門医が対応するため、より具体的に検査・治療を行ってもらえるはず。

大学病院に設けられていることの多いので、通院しにくいといった難点もあるかもしれませんが、便秘が長く続いている場合は、便秘外来を受診するのがよいかもしれません。

また、排便がスムーズにいかず痔になっている場合には、肛門科という選択もあります。

ただし、妊娠中の女性の場合は、かかりつけの産婦人科を受診するようにしましょう。

病院で便秘で訪れた場合、問診はこんなことを聞かれます!

病院では、医師から下のような内容を質問されます。

これらの質問の中には、便秘の状態を自分自身がよく把握していなければ答えられないものもあります。

そのため、便の形状や色、ニオイ、排便のペースなどまで詳しく把握しておきましょう。

そうすることによって便秘の原因・タイプを特定し、より正確な治療を受けることができます。

□便秘がはじまったのはいつからか
□普段の排便のペース
□普段の便の色・形・ニオイ・硬さ
□腹痛はあるか
□お腹の張りはあるか
□日頃便意を感じるか
□便に血は混ざっていないか
□普段の食生活(どのようなものを食べているか)
□ダイエットをしているか
□下剤を飲んでいるか

上の内容をきちんと把握せず、あやふやに回答してしまうと、便秘の種類を特定できなかったり、誤った対処法を選択されてしまうことも。

なぜなら、便秘にはいくつかの種類があり、それぞれ対処法が異なるから。

便秘の種類によっては、対処法が真逆のものもあります。

そのため病院に行く前に、自分の便秘の状態を把握しておきましょう。

便秘の検査方法の種類

問診が終わると、実際に検査にうつっていきます。

ここでは、実際にどのような検査が行われるのか、その代表的な種類を紹介します。

(※病院によって、行う検査法や検査内容は異なります)

⑴触診

腹部を触り、便の位置やお腹の張り具合を確認。また、目視によって腹部の膨れ具合も診ていきます。このことで、便秘の程度や種類が大まかに分かるようです。

⑵聴診

聴診器を腹部にあて、腸の動きを確認します。

⑶腹部X線検査

X線検査で、腸内に溜まっているガスや便の溜まり具合を確認する場合があります。この検査によって、腸の形が原因で生じている便秘かどうかも判別できると言われています。

⑷血液検査

全身の状態をチェックし、病気が潜んでいないかをチェックします。

⑸大腸内視鏡検査

大腸がんなどの病気に罹っていないかどうかを確認する検査で、これは必ず行われる検査ではありません。

ただ1度もこの検査を受けたことのない人は、受けることが推奨されています。

一般的には、上のような検査を経て、治療法が決定します。

重篤な病気がない場合は、主に食事内容や生活習慣、運動などの改善アドバイスを受け、場合によって薬も処方されるケースが多いよう。

なんらかの重い病気の疑いがある場合は、専門医を紹介してもらうという流れになります。

いかがでしたか?

できるものなら、お金も通院時間も掛からない、自力の便秘解消がベスト。

でも、慢性化してしまった便秘を自分の力で改善しようとするのは、なかなか難しいものです。自分でなんとかしようと、色々試している間に便秘が悪化してしまったり、命に関わる病気を見逃してしまう可能性だってあります。

便秘のために病院を受診するのはためらいがちですが、少しでも心配・不安を感じる場合は、早い段階で受診した方がよいですよ!

ABOUTこの記事をかいた人

YU-RI

職業:美容ライター
学歴:薬学部卒
趣味:料理・雑貨屋巡り
便秘に悩まされ続けて30年近く。最近ようやく解消するコツが分かってきました。人によって解消法も変わりますが、その人に合った解消法に導けるよう色々な便秘解消法を試していきます!