子どもが赤ちゃんから幼児へと大人の階段を上るために必要なのが、おむつを卒業するためのトイレトレーニング。
今回は、トイレトレーニングによって便秘になってしまった子どもの便秘解消法をご紹介していきます。今、トイレトレーニング中まっただ中!というママさんや、これからトイレトレーニングを考えているママさんは、ぜひ参考にしてみてください。
生理的なことは個人差が大きいので、トイレトレーニングを始めてもなかなかうまくいかなかったり、ほかの子どもと比べて焦ってしまったりしますよね。
やっとトイレでおしっこができるようになってもウンチは出来ない…と、悩んでいるママ達も多いようです。トイレでうまくウンチができない日が続けば、便秘になってしまい、ますます頭を抱えることに…。
目次
トイレトレーニングで環境が変わると便秘になりやすい?

赤ちゃんの腸内には、善玉菌が9割を占めていると言われています。子どもは便秘に無縁のように感じますが、なぜ便秘になってしまうのでしょうか?
実は、小さい子どもには便秘になりやすい時期があると言われているんです。
①離乳食を始めたころ
母親の母乳を飲んでいる赤ちゃんの腸内には、善玉菌が大半を占めています。また、母乳にも善玉菌の好物であるオリゴ糖が含まれているため、便秘しらずの赤ちゃんが多いはず。
でも、離乳食を始めることによって摂取する水分量は減り、固形物を摂取することによって消化にも時間が掛かります。そのため、腸内環境が変わり、便秘になる場合があると言われています。
また、離乳食をストレスに感じ、便秘になるケースもあるようです。
②トイレトレーニング中
膀胱や腸が未熟なまま、トイレトレーニングの開始を急いでしまうと、うまくいかずに便秘になってしまうと言われています。
また、子どもがトイレでウンチをできなかったり、おむつでウンチをしてしまった際、叱ったりイライラした態度を示すと、子どもはそれを敏感に感じ取り、「また上手にできなかったらどうしよう。ママに怒られるかな…」と萎縮してしまいます。腸は、精神的な影響をとても受けやすいデリケートな臓器。
そのため、この叱られることへの恐怖心が、腸の活動を鈍らせ、便秘へとつながってしまうのです。
③幼稚園や小学校への進学時
今までは、自分がしたい時に自分のペースで排便できていたものの、幼稚園や小学校に進学すると、そうはいきません。
周りの友達に知られると恥ずかしいという思いから、ウンチをしたくても我慢してしまい、便秘になってしまったり、朝の身支度に時間を取られ、トイレに座る時間がなくバタバタと登園・登校することで、排便のタイミングを逃し、便秘になってしまうなどの理由が考えられます。
上記を見てみると、子どもが便秘になりやすい時期は、自分の環境が変わった際に起こりやすいと言えます。子どもはとても繊細なので、わずかな環境の変化に反応してしまうのです。
子どもにとって一時的でも便秘は辛いもの・・・
一度便秘になってしまうと、
「ウンチが硬くなる⇒いきんだ際に痛い⇒ウンチをしたくなくなり我慢する⇒さらにウンチが硬くなり便秘が悪化する」
というように、悪循環に陥ってしまいます。便秘の状態が長く続けば、腹痛や食欲不振、イライラ、ひどくなると吐き気まで引き起こすので、とても辛いもの。
どうにかして子どもの便秘を解消してあげたいと思っても、子どもが便秘になってしまった場合、子どもの便意がいつ来ているのか親は把握できないため、判断や対応がなかなか難しいですよね。そこで次に、子どもの便秘解消法をご紹介します。
子どもが嫌がらずにできる便秘解消法
①トイレトレーニングは楽しく!

子どもが便秘になりやすい時期をさきほど3つ上げましたが、最も多いのは、トイレトレーニングの時期だと言われています。そのため、まずトイレトレーニングをする際は、例え子どもが失敗したりうまくいかなかったとしても、叱らないことが鉄則。
子どもは、親のイライラや焦りを敏感に感じ取るため、まずはママが気持ちに余裕を持ってトイレトレーニングに臨むことが大切です。
人間の排泄機能にはとても個人差があり、1歳でオムツが外れる子もいれば、4歳までかかる場合もあります。これは、生理的なものなので、子どもにはどうしようもできないことだってあるのです。
そのことを頭に置き、まずはトイレが楽しい場所だと子どもが感じられるようにしてみてください。そして、トイレでウンチが出来た際は、大げさなほどに褒めてあげてください。
②食事の内容を見直す

便秘を解消するためには、「朝必ず便器に座る」などの方法がありますが、その日その日で機嫌が違う子どもにそれを強いると、子どもにとっても親にとってもストレスになってしまう場合があります。
そのため、1番良いのは日々の食事を見直すこと。便秘に効果的と言われる食品を取り入れて献立を考えるようにしましょう。
【便秘に効果的な食品の一部】
穀物…玄米ご飯、ソバ、
野菜…カボチャ、サツマイモ、サトイモ、オクラ、ゴボウ、モロヘイヤ、切り干し大根
海藻類…昆布、わかめ、海苔、もずく、ところてん
キノコ類…なめこ、マツタケ、エリンギ、しめじ、生しいたけ
豆類…納豆、小豆、枝豆
果物…リンゴ、バナナ、キウイ、プルーン
その他…オリーブオイル
いかがでしたか?
親の頑張りも必要なトイレトレーニング。でも、その頑張りが子どもに伝わって、知らず知らずのうちにプレッシャーを与えてしまっていることも…。
一度便秘になってしまうと、「早く便秘を解消させてあげないと!」と、ママにも精神的な負担が掛かってしまいます。ママは「オムツは、いつかは外れるでしょう」と心に余裕を持ち、子どもの頑張りを認めながら気を張らずに取り組んでくださいね。
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