便秘を解消する一つの方法として、「ヨーグルトが効果的」というのはよく耳にしますよね。でも、「ヨーグルトを毎日食べているのに、全然効果がないんだけど!」という人は案外多いようです。
実は、ヨーグルトで便秘を解消するためには、その食べ方がとっても重要。ポイントを外してしまうと、便秘の解消は見込めないようです。そこで今回は、ヨーグルトによる正しい便秘解消法を伝授! ヨーグルトの効果を最大限に引き出す食べ方についてもご紹介していきます。

目次
ヨーグルトって便秘に効果あるってよく聞くけど・・・
大人の腸内には、およそ10%の善玉菌・悪玉菌と、およそ1%の乳酸菌が存在すると言われています。腸内に存在する善玉菌が優位な場合、腸は十分な水分が補給されていると同時に、腸の蠕動運動が活発に行われるので、スムーズに排便することができます。
一方、悪玉菌が優位な状態が続くと、有害物質は発生し便秘になってしまうので、いかに善玉菌が優位な状態を保つかが、便秘解消のポイントになってくるのです。
ヨーグルトには、豊富な乳酸菌が含まれています。乳酸菌は、善玉菌のエサとなり、活発化させる働きがあるため、善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きがあると言われています。
ヨーグルトの決め手は入っている“菌”

「ヨーグルトは乳酸菌が豊富なのであれば、どのヨーグルトを食べても便秘に効果があるよね!」と考えるのは、実は×。乳酸菌は、現在確認されているだけで約20種類もあると言われています。
ヨーグルトは、各種メーカーが様々な種類を販売していていますが、配合している乳酸菌の種類はそれぞれ異なります。腸内に存在する善玉菌も、実はいくつか種類があり、その善玉菌が好みとする乳酸菌もそれぞれ違うと言われているんです。
つまり、自分の腸内に存在する善玉菌が好む乳酸菌を摂取しなければ、残念ながら便秘解消にはつながらないということ。そのため、自分に合うヨーグルトを探すことが重要なポイントになります。
便秘に効果的なヨーグルトを食べ方
【自分に合うヨーグルトの探し方】
自分に合うヨーグルトを探すためにはまず、選んだヨーグルトを1週間毎日食べ続けること!
1週間様子を見て、コロコロうんちがバナナ形のうんちになったり、お腹がグルグルと動き出した感じがあれば、腸内環境に改善が見られていると言えるでしょう。
もしそのような変化が感じられなかったり、逆に下痢になってしまったという場合は、その種類の乳酸菌は腸内に合っていないと考えられるので、違う種類の乳酸菌が配合されたヨーグルトを選んで、また1週間食べ続けてください。
【ヨーグルトを食べるタイミング】
ヨーグルトで便秘を解消したい場合食前よりも食後に食べる方が効果的です。なぜなら、乳酸菌は胃酸に弱いという性質があるから。食前は胃酸の濃度が高いため、破壊されやすくなってしまいます。そのため、胃酸が薄まっている食後に食べましょう。
また、グリコ乳業と藤女子大学による研究結果によると、お腹の調子を良くするためには、昼食後や夕食後よりも朝食後に摂取する方が効果的だという結果が出ているといいます。そのため、ヨーグルトは朝食を食べた後に食べるのが、ベストなタイミングだと言えます。
【ヨーグルトの効果を高める食べ方】
ヨーグルト単品で食べるのもよいですが、どうせならヨーグルトの効果を高める食品と一緒に食べるのが◎。ここでは、ヨーグルトと相性の良い食品を紹介します。
☆オリゴ糖

糖の仲間であるオリゴ糖は、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きがあると言われていて、ヨーグルトに入れることで、便秘解消の効果を高めることができます。ただし、販売されているオリゴ糖の中には、砂糖や添加物がたくさん使われているものもあるので、純度の高いものを選ぶようにしましょう。
☆きなこ

大豆から作られているきなこは、食物繊維がとっても豊富。また、便をやわらかくするマグネシウムも豊富に含まれています。
また、カルシウム・カリウム・リン・鉄などのミネラルも多く含まれているので、手軽に不足しがちな栄養を補給することができます。
☆プルーン

プルーンは、果物のプラムを乾燥させたもので、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方をバランスよく含んだ便秘解消には効果的な食べ物。
乾燥されていることで栄養もギュッと濃縮されていて、特にビタミン・ミネラル・ポリフェノールを多く含んでいます。
いかがでしたか?
ヨーグルトで便秘を解消するためには、どんなヨーグルトを食べてもOK!というわけではなく、自分に合う乳酸菌が入っているヨーグルトを選ぶ必要があるようですね。
自分に合うヨーグルトを探すのは少し面倒に感じられますが、ヨーグルトには便秘解消のほかに、免疫力アップや肌荒れ防止などの嬉しい効果もあるので、ぜひ、諦めずに探してみてくださいね♡
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